SHARE the unprivate collection by虫貴族
コートヤード3階ガロウでは5月14日よりセゾン現代美術館代表理事 堤たか雄さんのプライベートコレクションを展示いたします。
【展覧会情報】
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会期:2021年5月14日(金)ー28日(金)
営業時間:12:00-19:00 休日:月曜日
会場:コートヤード広尾 3F ガロウ
コレクターの重要性と役割
アーティストの活動には様々な媒体があるものの、アーティストが自身のキャリアにおいて有名になるための根本の部分は大昔から2通りしか無いと言われており、一つは有名なコレクターが作家の作品を買う事、そしてもう一つは有名な作家が一押ししている作家の宣伝をする事だと言われています。そんな作家の人生や知名度に関わる著名コレクターのしている事はルネッサンスの時代のメディチ家から現代のルベル夫妻と、根本の部分は何一つ変わってはいません。アートの力を借りて文化を創造し、作家の知名度まで上げてしまう。そんなアートマーケットや作家の知名度に影響を与えてしまうコレクターの事を業界では【リーディングコレクター】と言い、このリーディングコレクター達がエマージング作家の作品を買ってプロモーションする文化が欧米にあって日本には少ない(プライベートコレクションを持つコレクターはいても誰もが見る事の出来る場所ではなかったり、既に有名になってしまっている巨匠ばかりだったりと)と個人的に思っていました。去年の青井茂さんに続き、今年は虫貴族(堤たか雄)さんと言ったアドバイザリーで関わらせて頂いた(アートバーゼルで購入する瞬間の立ち合い等)方のプライベートコレクション展をコートヤードHIROOで開催出来る事を本当に嬉しく思います!去年の青井さんもそうですが、コレクションと言うのはコレクターのカラーが最も色濃く出るもので(世界でも有数の大コレクターでもあるデ・ラ・クルス夫妻はラテンアメリカ系の作家に特化していたり等)ラインナップは超が付くベテラン作家のあの人から、世界のアートシーン事情をチェックしているアート通なら思わずニンマリしてしまう様なマニア受けの作家まで、今年はそれを虫貴族展で感じて頂ければと思います。
アートアドバイザー 佐山パトリック未来
堤たか雄 Takao Tsutsumi
セゾン現代美術館代表理事。1970年生まれ。父は小説家・詩人(実業家)、母は地唄舞の舞踊家、兄は芝居等舞台芸術のプロデューサーという芸術一家で育った。家族みな自然が好きだったため昆虫にも興味を持ち、暗く孤独な思春期にも昆虫とアートを愛し続けたことで、趣味と仕事の一体化を実現し、現在に至る。2015年度NY AGORA GALLARY主催のコンペティション審査員、講演は2014年静岡芸術劇場、2015年アーツ前橋、執筆は読売新聞長野版「名作招待席」等。
より詳しくお話しいただいた堤さんの記事はこちらからぜひご覧ください。