コートヤードHIROOガロウにて、角谷紀章 個展 「白い夜」を開催致します。

本展示はコートヤードHIROO運営会社の株式会社アトムが主催するアートアワード、A-TOM ART AWARD 2021入選者である角谷紀章の個展になります。
角谷はA-TOM ART AWARD入選作品でもある、画面の一部を「ノイズ」であえて隠匿し、見えづらさを観者に補完させるような作品が主に知られておりますが、今回は「夜」を主題として制作した作品に、新作のシリーズ「Hallucination」を展示致します。白をベースに描かれた「夜」シリーズは角谷が学部時代初期に描き続けたものでもあります。当初から変わらないもの、変わっていくものを含む、角谷の表現のグラデーションをぜひこの機会にご高覧ください。

― コートヤードHIROO



角谷紀章 個展 「白い夜」

会 場 : コートヤードHIROO ガロウ 〒106-0031東京都港区⻄麻布 4-21-2
会 期 : 2023 年 12 月 12 日 ( 火 ) ~ 2023 年 12 月 24 日 ( 日 )
時 間 : 12 : 00 〜 19 : 00
休廊日 : 月曜日、12月22日(金)


この度、コートヤードHIROOで「白い夜」と題する個展を開催します。

「夜」を主題として制作した作品に、新作のシリーズ「Hallucination」を加え展示します。
夜の景色は学生の頃から繰り返し取り組んできたモチーフです。暗がりに浮かぶ対象の魅力に興味をもち制作してきました。次第に人工灯に集まる人々や、照らされた形態の歪み、おぼろげな世界に投影される自己の内的な部分へと興味が移っていきました。

自身のこれまでの作品シリーズである「Frosted Window」や「Curtain」では画面の一部を「ノイズ」であえて隠匿し、見えづらさを観者に補完させることで生まれるリアリティをテーマに据えてきました。私にとってノイズは観者とイメージを共有する媒体であると同時に、世界や作品と自身とを遮断する役割を備えています。夜の闇は私と対象の間のノイズであり、見えづらいことへの安心感を与えてくれた原点だと言えます。

新作シリーズのタイトルである「Hallucination」(ハルシネーション)はAIが生成してしまう「もっともらしいウソ」という特徴を指し、チャットボットが事実とは異なる内容や、文脈と無関係な内容を形成する状況に対して用いられます。
自身で撮影した写真を基に、生成AIによる画像変換を繰り返すことで生まれる、この世に存在しない景色やこの世に存在しない人間(のように見えるもの)を、作者の解釈を交えて絵画化しています。画像変換を経て原型を留めない「この世に存在しない、意味を持たない景色」を自己の経験や観念で解釈し、物質性・粒子性のある岩絵具を画面上に固着させ水で洗うプロセスを通して、身体性を伴う絵画世界へと昇華させる試みです。






角谷紀章

略歴
1993年 兵庫県神戸市生まれ。
2022年 東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻日本画修了 博士号(美術)取得

主な展示歴
2021年 FACE2021 / SOMPO美術館
2021年 A-TOM ART AWARD / コートヤードHIROO
2021年 第30回佐藤美術館奨学生展 / 佐藤美術館
2022年 ART FAIR ASIA FUKUOKA2022 / 四季彩舎
2022年 WHAT CAFE EXHIBITION Vol.22 / WHAT CAFE
2023年 ART FAIR TOKYO/四季彩舎
2023年 WHAT CAFE EXHIBITION Vol.26 / WHAT CAFE
2023年 個展「媒介であり防護壁」/銀座蔦屋書店・四季彩舎
2023年 ART FAIR ASIA FUKUOKA2023 /四季彩舎



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