コートヤードHIROOガロウにて大野修 個展「 THE MODULE 」を開催致します。
大野修はさまざまな素材やアイテムを組み合わせて作品制作するブリコラージュとカテゴライズされるスタイルで、その作品に組み込まれるファウンドオブジェクトはその時代の社会や文化を映す鏡の断片です。
素材は「機能的に使用されていた」ものから「アート作品の一部」に変換され、そのモジュールの作品群もまた、「展示のいちパーツ」から「個人や社会に共振する拡張パーツ」へと変容する。レヴィ=ストロースが自己中心主義とは反対の構造主義をブリコラージュという言葉で説明したように、それらをつくる私たちも「機能する歯車の一部」であり、それは「現代社会という大きな絵、もしくは誰かにとっての掛け替えのないひとつのパーツ」なのかもしれない。
初日にはオープニングレセプションも行います。会期中ぜひご覧ください。

― コートヤードHIROO



大野 修 「 THE MODULE 」
会 場 : コートヤードHIROO ガロウ 〒106-0031東京都港区⻄麻布 4-21-2
会 期 : 2023年6月10日(土) ~  2023年6月25日(日)
時 間 : 12 : 00 〜 19 : 00
休廊日 : 月曜日
問い合わせ:garou@cy-hiroo.jp

◆ Opening Reception: 2023年6月10日(土) 17 : 00 〜 19 : 00



モジュール(module)とは、機能単位、交換可能な構成部分などを意味する英単語。工学などにおける設計上の概念。機器やシステムの一部を構成するひとまとまりの機能を持った部品で、システム中核部や他の部品への接合部の仕様が明確に定義され、容易に追加や交換ができるような要素のことを指す。

一人の作家のまとまった表現を個展という形態で発表する事象を一つのシステムであるとすれば、それらを構成する作品一つ一つは追加や交換が可能な要素であり、モジュールとして機能している。
個展においては、限定された作家の作品のみに互換性があり、その他の作家の作品または、テーマ性が著しくかけ離れた作品には互換性がないため機能しないといえる。
よってモジュールとしての作品は、指定したテーマの中で標準化された規格を有していることが必要とされる。

個展から離れ、作品が別の所有者のもとへ渡る際、そのモジュール(作品)は別のハードウェア上に移行する。その際、モジュールは独自性をもって変容し、所有者の意識の中にある規格性と、その規格に基づいて置かれた所有場所に根付くことで互換性が生じ、個展時の作品に拡張機能を加えたモジュールとして機能し始める。

作品は栄養を必要としない無機質なものではあるが、他者との接合部(インターフェース)は極めて有機的であり、意識を媒介にさまざまなハードウェアに接続が可能であるといえる。無機質なモジュール(作品)は有機的な意識というインターフェースをもって機能し、拡張する。









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