「とうて つくる」 問いを立てる。真意を知る。
造本家:新島龍彦
キュレーター:鹿又亘平
会 場 : コートヤードHIROOガロウ 〒106-0031東京都港区⻄麻布 4-21-2
会 期 : 2023年4月7日(金)〜2023年4月23日(日)
時 間 : 12 : 00 〜 19 : 00
休廊日 : 月曜日
4月22日(土) TALK DISCUSSION 16:00-17:00 > RECEPTION -19:00
「とうて つくる」 造本家 新島龍彦、キュレーター 鹿又亘平によるトークディスカッションを4月22日(土)16時からコートヤードHIROO ガロウにて行います!
たくさんの物語にふれた本展示を振り返り、お二人に色々お話しいただきます。
トークの後にはドリンクを用意してレセプションも行いますので、ぜひお気軽にご参加ください。
WS:造本家 新島龍彦が2時間の対話を通して一つのあなたの本をつくります。
*参加料 税込¥3000(+donation)
*木曜休み
「情報」を伝える機能を果たしてきた「本」、情報を伝える手段が「本」である必要がない現代。人が考えてきた日常、AIが考えていく日常。
本にできることはなんだろうか。人にできることはなんだろうか。表現にできることはなんだろうか。
どう変化し、共存していくのか。本展示はそんな疑問に向き合う、コートヤードHIROO新ガロウの柿落としにふさわしい展示となっております。
期間中は造本家 新島龍彦が在廊し、来場者ひとりひとりの物語と向き合いながら本をつくりあげます。ぜひ期間中足をお運びください。
― コートヤードHIROO
【新島龍彦さんのワークショップに関しまして】
本ワークショップは、税込¥3000(+ドネーション)の参加料をお支払いいただき、
2時間の中で対話から製本までを行うものです。
休廊日の月曜日と木曜日はお休み、そのほかの日程に関しましては、
あらかじめ〈garou@cy-hiroo.jp〉にご希望日時をご連絡をいただければ予約として時間を確保させていただきます。
予約でないものに関しては立ち寄りで空いていればご参加いただけます。
ぜひご検討くださいませ。
▼新島龍彦 ワークショップ 作業状況はこちら
造本家、新島龍彦とキュレーターの鹿又亘平は2023年4月7日〜2023年4月23日の期間コートヤード HIROOにて展示会「とうて つくる」を開催します。人の想いに寄り添い、物語を紙に宿すことを制作のテーマに掲げる新島龍彦は、来場者と対話を重ねることで生まれるストーリーを紙に落とし込み、その場で製本の魅力と可能性を提示します。
また、キュレーターである鹿又亘平は、アートの社会実装をテーマに研究と実践を続け今展示会にて、作家がストーリを形にする意味を探るべく、新島龍彦の過去の制作過程を読み解き、今後作家がどのように社会と関わり、文化発展に貢献していくのかを考察して行きます。
今展示会では新島龍彦が造本家として携わった本、石原弦詩集『聲』と『石』の制作プロセスを見せることで、人との対話だけでなく、身の回りにある環境や自然との対話、自分の中での気づきが形になる様を公開し、普段見ることのない作家の内側、また、その場に訪れる来場者との対話から生まれるできごとを一緒に形にして行きます。
展示会のタイトルである「とうて つくる」の「問う」とは人の話を聞くだけにあらず、その話の真意を確認する行為です。昨今、芸術活動の社会的な重要性がアート思考の普及に見られるよう注視されてきました。問いを立てる行為は物事を見たままで判断せずに一度疑問を投げかけ、その本質を探る工程としてアート思考の中で重要な要素を持ちます。
テクノロジーが発展し、AIなどが作り手の立場を置き換える昨今、人が生み出すストーリーや制作物の価値はどこにあるのでしょうか。機械の作る作品は作家に対する冒涜という意見も聞きます。人にしか出来ない表現とはなんなのか、私たちは機械に飲み込まれて消えていってしまうのか。そんな絶えることのない疑問に、人に寄り添う作家だからこそ人の力を信じて表現を続けていくそんな意思表明を今展示会で見せていければと考えています。
新島龍彦 Tatsuhiko Niijima
造本家/有限会社篠原紙工
1991年生まれ。2014年有限会社篠原紙工入社。2020年より制作チームリーダーとなり、チームの行く先を考え会社を動かすメンバーとして日々のできごとと向き合っている。造本家としての個人制作においては、物語を紙に宿して形作ることを造本と捉え、大学時代より活動を続けている。会社としての仕事と個人としての仕事を分けるのではなく結びつけながら、本を作り続けている。
instagram:@book_tailor
鹿又 亘平
キュレーター・リサーチャー
1990年、神奈川県生まれ。多摩美術大学情報デザイン学科卒業後、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ にてNarrative Environments修士号を取得。日本に帰国後、アーティスト・イン・レジデンスを運営し、積極的にアートを通した国際交流プログラムを行う。アートの社会実装をテーマに研究員として活動も行い、アーティストと社会の架け橋になるべく研究を続けている。
問い合わせ
garou@cy-hiroo.jp