コートヤードHIROO3Fガロウでは10月22日(金)から11月19日(金)までコートヤードHIROO Selection 2021: Look Forward! を開催、11月5日にはFirst Fridayとしてコレクションオーナー青井茂と本展示のキュレーター丹原健翔によるTALK SHOWも行われました。
青井茂のプライベートコレクション展は2019年より毎年この時期に行っておりますが、前回とは全く違う作品が今までにないアプローチで展示されており、毎回キュレーターの個性が光っててとても見応えがあります。
またこのようなプライベートコレクションは色々なところでもっとたくさん展示があっても良いと思うほど、アート界では重要な役割と意味を持つと思います。
なぜなら、作品がコレクターのコレクションに加わるというのはアーティストにとってとても光栄な反面、その作品を見る/展示される機会はぐっとなくなるのもまた事実だからです。
作品・作家は認知され、みられてこそ作家自体にアート文脈がうまれ、作品の味が深まり、また新しい作品をうみだすことへのナレティブな流れをうみます。
FFの記事で述べましたが、キュレーターとは、"なぜ今そのテーマをこの場所でやる必要があり、自分はそれに対しどのような意見・立場を構えているか"を考え、作家作品を咀嚼し、未来に対して歴史をつくっていくものだと考えます。
そしてコレクターもまた、自分のコレクションを見返し、自身のつくってきたアート史を間違いないと確信し、また未来を創造し積み重ね発表することによってアート界・アート史に貢献しつづけるのが大切だと思います。
アーティスト、コレクター、キュレーター、ギャラリー。
それぞれ立場は違えど、みんな何かを創造し創り上げる立場の人間です。
来年の青井茂プライベートコレクションもぜひご期待ください。