COURTYARD HIROO

達也 レイシー

今回は、コートヤードHIROOを拠点とするパーソナルトレーニングスタジオ「LACE UP」の創設者兼ヘッドトレーナーである達也レイシーさんにインタビューをしました。
パーソナルトレーナーになったきっかけ、日々大切にしていることなどを伺いました。

Q. こんにちは。自己紹介をお願いします。

NIKEトレーナーとパーソナルジム「LACE UP」の CEO兼トレーナーをやっている達也 レイシーと申します。
よろしくお願いします。

Q. NIKEトレーナー・パーソナルトレーナーは何がきっかけで始めたのでしょうか。

先にパーソナルトレーナーの方から行くと、元々は13歳ぐらいからファッションモデルのお仕事をしていて、 16、17歳になると下着とか水着の仕事も増えてきて、そこで身体作りしなきゃいけないから、筋トレを始めたのがきっかけです。
昔からスポーツが大好きだったのでサッカーをやってたり、ラグビーやったりクリケットやったりと結構活発だったので、運動はずっと大好きでした。
筋トレを始めてから、シンガポールにモデルしに行った時のルームメイトがすごいバキバキだったんですよ。彼もパーソナルトレーナーとして活動していて、色々アドバイスをもらって、自分でも調べてテストを受けたり、資格を取ったり、独学でトレーナー業を始めました。
NIKEトレーナーとして活動し始めたのは4年前です。15歳、16歳とか17歳の頃からNIKEのモデルの撮影もよくやってて、その時にお世話になってた方がNIKEトレーナーのプロジェクトを担当していたので「空きができたから、オーディションを受けてみない?」という連絡を受けて、オーディションに合格して今に至るという感じです。

Q. パーソナルジム「LACE UP」の名前の由来を聞いてもいいですか ?

僕の名前がレイシーでLACEYっていう綴りなんです。LACE UPというのはもともと英語の意味で、あの気合を入れる前の最後の仕草のことなんですよ。だから試合が始まる直前にやる最後の仕草として靴紐をギュって締めていざ勝負みたいな瞬間を描いていて。日本語で言う、ふんどしを締めるとかそんな感じの意味合いを持った言葉です。
そこで、名前がレイシーで最後の Yだけ取れば、あのLACE UPになるから、少しかけてLACE UPっていう名前にしました。

Q. よしやるぞみたいな人を応援するみたいな意図があるんですね。

うちのコンセプトとして大事にしているのは、“トレーニング=アスリートだけのもの”というイメージを変えることなんです。どうしても『運動神経が高い人がやるもの』って思われがちなんですが、そうじゃない。実際は、パソコンでのデスクワークだろうが、ダンサーや経営者、芸能の仕事をしている人だろうが、誰もがそれぞれの“ステージ”で日々パフォーマンスを発揮しているんですよね。
そのステージでより高いパフォーマンスを出すためには、体のコンディションを整えることが欠かせません。体がうまく機能していないと、どんなにスキルがあっても本来の力を発揮できない。だからこそ、私たちは“体があれば誰でもアスリート”という考え方をベースに、あらゆる人が自分の最高のパフォーマンスを発揮できるようサポートしています。
トレーニングというのは、本人がまだ気づいていない可能性を引き出す手段でもあります。動きや柔軟性、筋力など、人はみんなそれぞれにポテンシャルを持っているんです。ただ、それを上手く引き出せていないだけ。その隠れた力をパフォーマンスにつなげる“架け橋”として、私たちはトレーニングを行っています。

Q. パーソナルジムって一般的なスポーツジムと何が違うのですか ?

スポーツジムは、月回費払って見よう見真似や独自でトレーニングをするというのが主流だと思います。低コスト、充実した施設、クラストレーニングなど様々なコンテンツがあって良い反面、「本気で健康や身体と向き合う」という観点では変化は期待しにくいかなと思います。
パーソナルジムは専門の知見、プライバシー、トレーナーとマンツーマンとなるため、トレーニングのプレミアムサービスになります。
その分効果であったり、安全性であったり、教育面であったり、メンタル面であったり、様々な面で、プロの人のサポートのもとでトレーニングができるという、高品質なサービスかなと思います。

Q. トレーニングを行う際に気にしていることはなんでしょうか?

そうですね。一般的なパーソナルトレーニングでは、“トレーナーの主観”と“お客様の主観”の二つの視点をすり合わせながら進めていくことが大切だと考えています。トレーナー側の主観だけを押し付けてしまうと、お客様の満足度は100%には届きません。だからこそ、まずはお客様がどう感じているか、何を求めているかを丁寧にヒアリングした上で、トレーナーの専門的な視点から体の状態や必要な要素を分析します。そのうえで、“必要なこと”と“やりたいこと”の違いをしっかり説明し、両方をバランスよく取り入れるようにしています。お客様にとって納得感のあるトレーニングを一緒に作っていく、そんなスタイルを大事にしています。
だから、ポテンシャルを実際にパフォーマンスに繋げるっていうところに全部戻ってくるっていう感じです。

Q. なるほど、このポテンシャルっていうのは、その体の可動域とかその人に必要な要素のことなのですね。

そこだけじゃないです。あのアクションっていうのは、物理的な行動で、でもアクション以前にそもそもゼロを1にするため、ノーアクションからアクションに移行するために大事な一番の要素って何かなって考えたら、その行動に移すためのマインドセットとかメンタリティの変化だと思います。

Q. この行動したいと思うその意欲というか、そう気持ちの変わりようもポテンシャルの一つなのですね。

そう、だからマインドビフォーボディなんですよ。単純に考えたら、動けばいいだけじゃんっていう話なんです。
でも動けないのは精神的な理由が何かしらその人の個人の頭の中の思考のあの考え方とか、思考回路っていうところが、やっぱり何かしら影響していてゼロが1にならない。
Doにならないから、Doをどう作り出すかっていうのはやっぱ僕らの仕事のうちの 1つだし、ゼロを1にしたら、1を継続させることによって、やがて2になるんです。
じゃあ今度継続性のところでのマインドセットとか、その心の整えっていうのもやっぱ僕らの責任にもなるので、だから結構奥深いですよ。

Q. 確かに奥深いですね。最初の「させたい」から作って、それを継続させるって結構難しいことだと思うんですよ。

(始めたての人は)マシンの使い方もよくわからないし、メニューの組み方もよくわからなくて、結局わからないから、ランニングマシンで歩いたりしておしまいになってしまう。
それは持って半年とかなんですよ。人のモチベーションってなんかやらないとっていう追い込まれた時、行動に移せたとしても、もって半年。そこからもう辞めてしまう場合が多いです。
結局そこで心のケアっていうところが大きく関係しているんですよ。パーソナルだとプライベートな空間だから、お客さんが毎日プライベートとか仕事といった僕らと会ってない時間の時に起きている出来事、特にストレスとして感じているような要素の話とかがセッションの中に本人のいわゆる本音みたいなところがバンバン出てくるんですよ。
そういったところですごく深いトークがやっぱ生まれるので、付加価値としてトレーニングは勿論、そういったところの毒抜きみたいなのもあるんですよ。
実際、トレーナーの考え方やマインドセットって相当強くて素晴らしいものだと思ってるんです。だから、本人たちからすると、普段もらえない聞けないような意見がスパンスパン返ってくるんです。
そういう考え方があるんだとか、何にもためらわず、ストレートに言ってくれるのが嬉しいとか。
あと褒められるときはもう本当にすごいあのオーセンティックな褒め方をするから、大人になってから褒められることって逆にないからこそ、響きますよね。

Q. なるほど。

なので、ちょっと心理カウンセリングの要素も結構あるな、と思っています。
中にはそれのために来る人もやっぱいると思います。

Q. じゃあ今トレーナーをやられてると思うんですけど、その中でそれこそマインドだったりとか意識してこれをしているとかあるんですか?

自分の中で 2つです。浅いけど 一日一笑っていうのを掲げています。一日一回は笑う!

Q. 笑うのはいいですね!これは最近からですか?それとも前からですか?

もうずっと前から、一日一笑っていうのはなんかその心のケアとしてやっていて、もう1個は一日一動みたいな感じです。

Q. この「動く」はどのくらいの運動なんですか?例えばエレベーターじゃなくて階段を登るみたいな?

うん。それでもいいし、普通にガチガチな運動をしっかり時間を儲けてやるとかでもいいですね。あとは「動く」の定義を自分の中では”自分にとってのプラスになる行動”として考えています。
だから勉強もそうだし、読書だってそうだし、じゃあ仕事で資料を作らなきゃいけないとか、なんか事務作業やらなきゃいけないとかなんかいろいろあるじゃないですか。
そういった色々ある中で自分にとってのプラスになることをやろうっていうのをこの 2つですね。一日一笑と一日一動!

Q. 他にどんな活動をしていますか?

もう 1個やってる活動が、Podcastなんですよ。Podcastの名前がインスパイアという名前で、YouTubeに対談を載せてて、スペシャルゲストとかを招待しています。
ゲストの過去に起きた困難を乗り越えた体験談を話してもらっています。乗り越えてるってことは、その体験を経て立ち直れて、今があって、じゃあそれをどうやって立ち直れたのとか、その体験から学んだことを今度はあのシェアをしてほしいなっていう場所としてのPodcastです。

Q. なるほど。この「インスパイア」っていうのは、人生のそれこそ「マインドのインスパイア」であり、そこに招かれたゲストは辛いことを乗り越えられた、それこそ健康なマインドな方々を結構ゲストに呼んでという感じなんですね。

そうです。

Q. ちなみに、今後やっていきたいことや、新たに取り組みたい分野などはありますか?最近はキッズ向けの活動にも目を向けられていると伺いましたが、たとえばキックボクシング以外にも、新しいコースやプログラムを展開していく構想などはあるのでしょうか?

コースとして“これを新しくやりたい”という明確な構想があるわけではないんです。今はありがたいことに、やりたいことをしっかり形にできていると感じています。なので、どちらかというと“成長”や“拡大”の部分がこれからの課題になるのかなと思っています。今あるものをどう伸ばしていくか、どうやってより多くの人に届けていけるかというフェーズに入っている感覚ですね。

Q. 貴重なお話をありがとうございました。

Lacey’s INSPIRE ch
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LACE UP

Interviewer:Yuka Nishizawa


達也レイシー
Tatsuya “Lacey”は、東京を拠点とするパーソナルトレーニングスタジオ「LACE UP」の創設者兼ヘッドトレーナーです。NIKE公式トレーナーであり、アマンホテルの公式トレーナーも務めています。
見た目の美しさだけでなく、機能的な動き、姿勢、可動性を重視するアプローチが特徴です。高い技術的精度と、支え励ます指導スタイルを組み合わせることで、クライアントが身体のバランスを取り戻し、パフォーマンスを向上させ、日常生活に活きる持続可能な強さを身につけるサポートを行っています。
また、フィットネスやコーチングに加え、セミプロのサッカー選手としての経歴を持ち、現在は日本のNIKE代表チームでプレーしています。さらに、アマチュアのキックボクシングやムエタイの大会にも積極的に出場しており、その競技経験とアスリートとしての規律を指導に活かしています。


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