展示に寄せて
「ENERGY DOSE ― collective immanence ―」展のメイン展示である《 PANACEA PILL ─ collective value ─ 》は、「人間が外側に求めるものは、すでに自分の内側にある」というテーマを出発点とする参加型インスタレーションであり、人間のエネルギーそのものを芸術の素材とする実践と、来場者の想像力と内的世界を作品の核心に据えるインストラクション・アートの手法を用いている。
Love、Peace、Enlightenment、Desire、Voidの5種類のピルは、人間のエネルギーを象徴した立体作品である。来場者はそれぞれのピルに自らのエネルギーを注ぎ込み、値付けをし、会期を通じて蓄積された値付けの中央値が、作品の正式な販売価格となる。「個人の創造的行為が芸術の素材となりえ、社会そのものを一つの彫刻として捉え直す」としたヨーゼフ・ボイスの思想の系譜の上に立ちながら「価値」という概念そのものを問い直す。
個人の行為は孤立せず、他者の行為と重なり合いながら新たな意味を生成し、人間同士の経験とエネルギーの循環の中に内在している。その所在は、集合的な内在(collective immanence)の只中に満ちている。
基本情報
会期:2026年5月8日(金)〜29日(金)
時間:11:00 - 18:00
オープニング&クロージング:
5月8日(金)18:00 - 20:00
5月29日(金)18:00 - 20:00
休廊:日曜
会場:ガロウ@コートヤードHIROO(東京・広尾)
作家:花崎草 / HANASAKI Kaya
イベント情報
作家ツアー&ワークショップ 開催日:火・金・土
時間:12:00 / 14:00 / 16:00(各1時間)
定員:5名・予約制
料金:大人¥2,500 / 学生・子供¥1,500
*複数人でご参加の場合も、1人ずつのご登録をお願いいたします。
*現地でのお支払いになります。(キャッシュレスのみ)
作家プロフィール
花崎 草(はなさき かや) HANASAKI Kaya
東京生まれ。東京藝術大学先端芸術表現専攻修士課程修了(2012年)。パフォーマンス・アートを中心に、メディア横断的に活動する現代美術家。主な個展に「あたらしいたんい」(2025・東京)、「My Home, Our Treasure」(2016・台北)、パフォーマンスに「Breathing-with ─ あわいの種」(2026・台中)、グループ展に「Flowers for urban maladies」(2022・東京)、プロジェクトに「Rest in plaza」(2016・台中)などがある。