青井 茂 株式会社アトム 代表取締役

米国・マイアミにて著名なコレクターのプライベートコレクションを見て衝撃を受けました。それまで僕が思っていたあくまで私的(プライベート)なコレクションではなく、多くの人に開かれたパブリックなコレクションであることに。現代日本社会の中で、アート好きと言うとちょっと高尚で、ちょっとバブルなイメージが付きまといます。スポーツが好きなのと同義で純粋にアートが好きなのですが、僕が絵の作品を購入することが楽しみであることは友達に言えませんでした。
そんな思いを僕がマイアミで見たプライベートコレクションが一掃してくれました。世界的コレクターであるルベル氏や、デラクルス氏本人にも彼らのコレクションの中で実際に出会うことが出来ました。そして気さくに話をしてくれました。決して飾らない彼らのキャラクターが一瞬で好きになりました。
彼らは決して自分たちの所有する作品を自慢するのではなく、そこに住む全ての方々に役立つように展示されていました。アートがあることで地域の環境が著しく良くなったと聞きます。地域の子供達がコレクションを見に来てスタッフの方たちからコレクションに隠された物語を聞きます。やっぱり社会にはアートが必要であると強く感じました。
「今度、僕はプライベートコレクションをする予定です。ルベル氏の様な大きな規模では出来ませんが。」と伝えると、彼は「誰もが最初は沢山のコレクションを持ってないよ」と勇気付けてくれました。そんな彼に少しでも近づけるようにプライベートコレクションを開催したいと思います!
アートコレクター
慶應義塾大学経済学部卒業。卒業後国内外の企業で経営、コンサルティング、プロジェクトマネジメントなどを経験し活躍。現在、株式会社アトム代表取締役を担い、不動産×アート、不動産×スポーツなど、不動産と様々なコンテンツを掛け合わせるクリエイティブな不動産ビジネスを国内外で展開している。
趣味は野球、スポーツ観戦、アート収集。2019年はラグビーワールドカップ2019日本大会、アートバーゼルマイアミに参戦予定。
http://www.freyjadean.com/
Vol.1
2019.2.1-2.15
アートが「その」時代を反映していていることは言わずもがな。そして、その時代に生きるアーティストが作品を通して「何か」を表現していること。僕は一応、ビジネスマンですが、ビジネスを通して何かを表現出来ているかと問われると、少々返答に困ってしまうのが、正直なところ。僕がアートを選ぶときに大切にしていることは(今回展示させて頂く全ての作品ではないですが、基本的に)アーティストの人柄を知っていること。
世界で商売していると尚更、自分が日本人であることを意識します。日本にいるときには気付かなかった勝手に何かの日本代表感が出ています。そんな日本人として日本人のアーティストを世界に知って貰いたいと言うとおこがましいですが、勝手に何かの日本代表なので。そんな思いから、日本人のアーティストたちが表現をする何かを紡ぎたくてコレクションしています。
ストリートとか、ポップがテーマになっています。一経営者がそんな単語を持ち出すと「不良っぽい」とか「真面目じゃない」とかご批判頂くかもしれませんが、今ある主流文化(例えば歌舞伎とか、浮世絵とか)は全て支流(カウンターカルチャー)から生まれています。だから僕は今の世間を一番映し出しているストリート・ポップカルチャーが一番好き。年齢を重ねていくと、そんなカウンターストリームを忘れがち。経営者として常識とか世間体とかが気になる今日この頃。「やんちゃ」で「尖った」文化に1秒でも多く触れるためにそんなテーマでコレクションしています。

http://www.voilld.com/yudainishi

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http://www.hiroko-otake.com/ja/


